がんを調べるPET検査の費用は?保険適用や相場、注意点を解説

がんを調べるPET検査の費用はいくら?保険適用と自己負担額

PET検査は、がん細胞がブドウ糖を多く取り込む性質を利用して、全身のがんの有無や広がりを調べる検査です。さまざまながんの診断や再発・転移の確認などに活用されており、人間ドックやがん検診目的で受けられる場合もあります。
特定の条件を満たす場合を除いて、PET検査は基本的に自由診療となります。ここでは、PET検査の費用相場や保険適用の条件、医療費控除の適用について解説します。
PET検査の費用相場
自由診療で受けるPET検査の一般的な費用相場は、10万円から20万円程度です。ただし施設によって異なるため、事前に確認しましょう。診察、身体計測、血液検査などの基本的な検査の費用が含まれている場合と別料金の場合があるため、コースの内容や総額にも注意が必要です。
近年では単独のPET検査よりも、PET検査とCT検査を組み合わせて診断精度を上げる「PET-CT検査」のほうが主流になってきています。CT検査以外にもMRI検査や超音波検査など、ほかの検査を同時に行う場合もあるため、含まれている検査の種類を考慮して金額の妥当性を考えるとよいでしょう。
保険適用となる条件
PET検査の保険適用が認められるのは、がんの種類や進行度、治療の必要性など、一定の条件を満たした場合に限られます。
たとえば、ほかの検査でがんの病期(ステージ)を診断できない場合や、再発・転移を確認するために主治医が必要と判断した場合などは保険適用になるケースがあります。
保険が適用された場合、自己負担額は年齢や所得に応じて医療費の1割から3割となります。負担額の目安は、以下の通りです。
1割負担 |
10,000円から12,000円程度 |
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2割負担 |
20,000円から24,000円程度 |
3割負担 |
30,000円から36,000円程度 |
保険適用のPET検査なら、高額療養費制度が利用できます。
高額療養費制度は、1か月に医療機関や薬局で支払った医療費が一定額を超えた場合に、限度額を超過した分の払い戻しを受けられる制度です。ただし、自由診療で受けたPET検査は高額療養費制度の対象となりません。
医療費控除を受けられることもある
医療費控除は、1年間(1月1日から12月31日まで)に支払った医療費が一定額を超える場合に確定申告をすると、所得税の控除を受けられる制度です。
検診目的で行うPET検査の費用は、原則として医療費控除の対象になりません。ただし例外として、PET検査を受けた結果がんなどの重大な病気が見つかり治療を受けると、PET検査の費用も含めて医療費控除の対象とできる場合があります。
PET検査を受けた際は領収書を保管しておき、いざというときに医療費控除を受けられるようにしましょう。
がんを調べるPET検査の必要性とは

さまざまながんの発見や治療方針の決定において、PET検査は有効な手段とされています。しかし、自由診療の場合は高額な費用がかかるため、「本当に必要な検査なのか」とためらう場合もあるでしょう。
ここでは、PET検査のメリット・デメリットや、注意点を解説します。PET検査の特徴を踏まえて、自身にとって必要な検査かどうか検討しましょう。
PET検査のメリット
PET検査には、以下のようなメリットがあります。
・一度に全身を調べられる
・小さながんの発見が期待できる
・身体的な負担が少ない
CT検査やMRI検査といった多くの画像検査では、病気が疑われる部位や臓器を絞って検査しますが、PET検査では一度に全身を調べられます。さまざまな臓器を同時に検査できるため、転移や再発の発見にも役立ちます。
また、PET検査はブドウ糖の代謝を利用してがんを検出するため、ほかの画像検査では撮影が難しい小さながんの発見も期待できます。ただし1cm未満のがんは検出が難しく、検査部位やがん種による得意・不得意もあり、必ずしも全てのがんを発見できるわけではありません。
最初に薬剤を注射するときに採血程度の痛みがありますが、その後の撮影中には、通常は痛みや苦しさはありません。
PET検査のデメリット
PET検査のデメリットとして多くの人が気になるのは、費用の高さです。また、PET検査では放射性薬剤を使用するため、被ばくに対する不安を感じる人もいるでしょう。
PET検査の被ばく量はごく少量のため過度に恐れる必要はありませんが、妊娠中など放射線の影響を受けやすい人には適さないケースもあります。
そのほかにも、PET検査には以下のようなデメリットがあります。PET検査を受ける前に、よく確認しておきましょう。
・検出しにくいがん種もある(胃がん、腎がん、前立腺がん、早期の肺がんなど)
・脳や心臓などのブドウ糖が多く集まる臓器では、がんと正常な組織の見分けがつきにくい
・検査前日や当日の生活に制限がある
・検査直後は体に放射線が残っているため、子どもや妊娠中の人への密接な接触を避ける必要がある
がんを調べるPET検査を受ける際の注意点
ブドウ糖の代謝を利用するPET検査の特性上、血糖値が高いと正確な検査が難しくなります。糖尿病の人は検査前の血糖コントロールが必要なので、前もって主治医と相談しましょう。
また、胎児は放射線の影響を受けやすいため、妊娠中の人や妊娠の可能性がある人は基本的にPET検査を受けられません。授乳中の人はPET検査を受けられますが、検査後の授乳制限があるため、検査を受ける医療機関に必ず申告しましょう。
検査前日から当日には激しい運動を避ける、検査の6時間前から絶食するといった、過ごし方の注意点もあります。これらを守らないと正確な検査ができない場合があるため、必ず医療機関からの指示に従いましょう。
PET検査の前に検討したい、がんを調べるリスク検査「N-NOSE」とは

がんの可能性を調べたいと思っても、PET検査の費用がネックで悩んでいる人もいるでしょう。そのような場合、PET検査よりも費用を抑えてがんの可能性を調べられるスクリーニング検査が有効です。
ここでは、スクリーニング検査から精密検査に至る理想的な流れや、簡便に全身のがんの兆候を調べる新しい検査である、一次スクリーニング検査「N-NOSE」を紹介します。
がん検査の理想的な流れ
近年のがん検査では、段階的に検査を受ける一次スクリーニング・二次スクリーニング検査という概念が注目されています。
PET検査や人間ドックなどのがん検査は費用が高くなりがちで、定期的に受けるのは難しいと感じる人も珍しくありません。自治体や健康保険組合が費用を補助してくれるがん検診もありますが、対応しているがん種が限られており、ほかの臓器も検査したいと思う場合もあるでしょう。
自覚症状のない一般の人々が対象となる一次スクリーニングでは、できるだけ早い段階で全身のがんの兆候を検出することが目的となります。
一次スクリーニング(全身のがんの兆候を調べる)の結果に応じて、がん種を特定する二次スクリーニングを受け、さらに医療機関での精密検査で進行度や広がりを調べるのが、がん検査の理想的な流れです。
一次スクリーニング検査「N-NOSE」について
「N-NOSE」は、がんの匂いに反応する線虫の性質を利用して、全身の「がん疑い」を簡便に調べる一次スクリーニング検査です。
検査費用は1回あたり15,800円(税込)からと、定期的に続けやすい価格です。自宅で採取したわずかな尿を提出するだけで検査できるため、痛みや苦しさ、面倒なことはありません。全身23種のがんを一度に判定する事が可能で、早期のがんにも高精度に反応します。
がん検査も含めて、あらゆる医学検査の精度は、100%ではありません。だからこそ、がんを早期発見するためには複数の検査を組み合わせ、繰り返し定期的に検査を受けることが重要です。
「N-NOSE」で半年に1回がん検査を

検診目的のPET検査は自由診療であり、施設によって費用は異なるものの1回あたり10万円から20万円程度が相場です。定期的ながん検診の費用や時間的な負担がネックに感じるなら、続けやすい価格で簡便にがんの兆候を検査できる一次スクリーニングを活用してみましょう。
がんは、早期のうちに治療を始めるほど治療後の経過がよくなる傾向があります。無理なく続けられる検査を定期的に受け、早期発見に努めましょう。